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明るい検査室の試験台上に並ぶ超音波探傷器と各種の探触子、クランプされた鋼材の試験片
NDT MONITORGAIN 42dB

SAMP 003 / MAKERS

NDT-03 COMPARISON

【比較表】非破壊検査機器メーカー

超音波とX線の装置を供給する9社を、本社・主力機器・AI等の公表という事実項目で並べます。

機器メーカーをどう読むか

最終更新日:

本ページの比較表は、各社の公式サイトで確認できた本社、製品分類、沿革、認定や拠点の掲載などの事実項目を並べたものです。順位付け、おすすめ度、優劣の判断は行いません。公式サイトで確認できなかった項目は「公式サイト参照」と表記しています。

非破壊検査の現場を支える機器は、大きく分けて三つの系統があります。第一に、超音波による検査の機器です。携帯型の探傷器や厚さ測定器、フェーズドアレイ(PA)の探傷システム、板材や配管を連続的に検査する自動装置などが含まれます。第二に、放射線による検査の機器です。X線源、工業用X線フィルム、イメージングプレートやデジタル検出器、そしてX線CT検査装置までがここに入ります。第三に、磁粉探傷・浸透探傷・渦電流探傷・赤外線や遠隔目視検査に使う機器と材料の群です。

一つのメーカーがこれらすべてを揃えているわけではありません。超音波に強みを置くメーカー、X線CTに注力するメーカー、フィルムや検出器といった消耗材料を主力とするメーカー、あるいは複数の系統を一つのブランドで並べるメーカーと、事業の切り方も異なります。このため、比較表では「どこがどの系統をどれだけ揃えているか」を示すにとどめ、性能や品質の優劣を記述しません。

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また、検査機器は一度導入すると長く使い続ける特性を持つため、国内のサービス・保守体制が実務上の確認項目になります。較正、修理、部品供給、技術講習の提供などは、メーカーの公式サイトや問い合わせで確認します。本ページの比較表では、公式サイトにサービス拠点や相談窓口の掲載が見られたものを記載していますが、詳細は各社の確認が必要です。

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機器区分と手法の対応

機器を整理する軸として、手法との対応を先に押さえておきます。UT(超音波探傷・厚み測定)は、探触子から送った超音波の反射を波形や画像で読む装置群です。RT(放射線透過試験)は、X線源とフィルム、あるいはデジタル検出器の組み合わせで内部を写します。X線CTは透過像を回転させて三次元に再構築する装置で、電子部品や鋳造品、複合材料の内部観察に使われます。ET(渦電流)とMT(磁粉)・PT(浸透)は表面・表層の欠陥検査に対応し、赤外線サーモグラフィや遠隔目視検査は外観・温度情報の獲得に対応します。手法そのものの整理は検査手法の整理をご覧ください。

【比較表】非破壊検査機器メーカー9社

プレイヤー本社国・本社主力機器・対応手法AI・デジタル機能の公表国内サポートの公表公表実績・沿革
Evident(株式会社エビデント)日本・東京都新宿区(本社機能所在地)超音波探傷器・厚み測定器、フェーズドアレイ(UT)、工業用内視鏡、X線蛍光分析計(XRF)、工業用顕微鏡公式サイト参照国内の拠点と顧客相談センターを公式サイトに掲載100年を超える経験と公表(旧オリンパスの科学ソリューション分野を承継)
Waygate Technologiesドイツ(本社:Hürth)Krautkrämerブランドの超音波機器(携帯型・自動・フェーズドアレイ)、PhoenixブランドのX線CT・2D X線検査、X線フィルム・検出器、遠隔目視検査検査ソフトウェア(自動画像処理等)を公式サイトに掲載カスタマーソリューションセンター(東京)を公式サイトに掲載125年以上の経験と公表。Baker Hughes傘下。2026年4月にHexagon社による買収を公表(進捗は変更される場合あり)
Sonatest Ltd英国(本社:Milton Keynes)超音波探傷器・厚み測定器、フェーズドアレイ(UT)公式サイト参照公式サイト参照1958年設立と公表。英国本社と米国・カナダ拠点、代理店網を公表
島津製作所日本・京都府京都市(本社)マイクロフォーカスX線透視装置・X線CT(非破壊検査機器)、分析計測機器公式サイト参照分析計測機器のお客様相談体制を公式サイトに掲載非破壊検査機器の製品ページに自動車・電池・電子部品・食品・医薬品分野の用途を公表
ニコン日本・東京都(本社)X線CT検査装置(自社製マイクロフォーカスX線源、最大450kVを公表)公式サイト参照自社ブランドによる国内展開と公表「XT H」シリーズなど産業用X線CTの製品ラインを公開
リガク(Rigaku)日本(1951年設立と公表)X線イメージング・非破壊検査装置(X線検査装置・X線CT)公式サイト参照公式サイト参照1951年設立と公表。X線分析装置から発展した製品群
Comet Yxlonドイツ産業用X線検査システム・X線CT、マイクロフォーカスX線源公式サイト参照公式サイト参照CometグループとYxlonの統合により産業用X線・CTを一つの体制で提供と公表
富士フイルム日本・東京都港区(本社)工業用X線フィルム、イメージングプレート(IP)、IP画像読取装置公式サイト参照自社ブランドによる国内展開と公表放射線照射時間の計算ツールを公式サイトに公開(X線・イリジウム192線源用)
KARL DEUTSCHドイツ(本社:Wuppertal)超音波探傷器・フェーズドアレイ(UT)、磁粉探傷装置(MT)、浸透探傷剤(PT)、渦電流(ET)・溶接試験装置公式サイト参照公式サイト参照1949年設立と公表。3代にわたる同族経営と2拠点での製造を公表

2026年10月時点、各社公式サイト・公開資料に基づく。最新情報は各社サイトで確認してください。事業内容は各社の自己説明であり、第三者による評価ではありません。AI・デジタル機能の列は、公式サイト上で確認できた製品やソフトウェアの掲載状況を整理したもので、検出性能を示すものではありません。

各プレイヤーのプロフィール

以下は、公式サイトに掲載されている内容に基づく各社の概要です。

NDT-01Evident(株式会社エビデント)

エビデントは、超音波探傷器や厚み測定器、フェーズドアレイの検査システム、工業用内視鏡、X線蛍光分析計、工業用顕微鏡を扱う産業機器の企業です。公式サイトの会社概要では、「世界の安全と健康の実現に貢献する」ことを事業の核とし、100年を超える経験にもとづいてインフラ検査や品質管理のソリューションを提供していると述べています。名称は株式会社エビデントで、本社機能所在地は東京都新宿区の新宿モノリスと記載され、事業内容には非破壊検査機器やX線分析計等の開発・製造・販売とソリューションの提供が掲げられています。旧オリンパスの科学ソリューション分野を承継した経緯を持つ企業で、超音波では携帯型の探傷器から連続厚み測定、XRFでは材料判別まで、産業分野の計測機器を幅広く並べています。国内では、日本語の製品情報と顧客相談センターの体制が整えられている点が特徴です。

NDT-02Waygate Technologies

Waygate Technologiesは、Baker Hughes傘下の産業用検査事業で、ドイツ・Hürthに本社を置きます。公式サイトでは、125年以上の経験と「ドイツのエンジニアリングの精度」を強調しています。製品は、Krautkrämerブランドの超音波機器(携帯型探傷器、自動超音波検査システム、フェーズドアレイ、厚さ測定)と、PhoenixブランドのX線CTおよび2次元X線検査、X線フィルムやデジタル検出器、遠隔目視検査(内視鏡)の機器群です。日本語の公式ページには、カスタマーソリューションセンター(東京)が掲載されており、X線と超音波のサービス関連カテゴリが整っています。ソフトウェア面では、検査画像の自動処理やアーカイブ管理を含むソフトウェア製品群が掲載されています。なお、2026年4月にヘキサゴンが同社の買収を公表しているため、所有者グループの動向は最新の公表情報で確認する必要があります。

NDT-03Sonatest Ltd

Sonatestは、1958年に設立された英国の超音波検査機器メーカーです。公式サイトでは「頑丈な携帯型製品の品質で世界的に認められる」自社を説明しており、英国のMilton Keynesに本社を置き、米国とカナダに拠点、世界中の代理店網で現地サービスを支える体制が英国非破壊検査協会(BINDT)のバイヤーズガイドにも記載されています。製品は、携帯型の超音波探傷器、フェーズドアレイの探傷システム、厚み測定器、そして水浸式や自動システム向けの機器群です。超音波の検査装置に事業を絞る点が他の複合メーカーとの違いで、国内での購入やサポートは代理店経由になるため、事前の確認が実務上のポイントになります。

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NDT-04島津製作所

島津製作所は、京都に本社を置く分析計測機器と医用機器の大手で、非破壊検査機器はマイクロフォーカスX線透視装置やX線CTの製品ページとして「非破壊検査機器」のカテゴリーで公開されています。公式ページでは、X線技術を核に、自動車、電池、電子部品、材料、食品、医薬品など幅広い産業分野の品質管理に使える装置群を提示しています。X線CTでは、透視画像から三次元の内部構造を観察・解析する手順が示され、試験片を切らずに内部の不具合を確認できる点が説明されています。国内で独立したメーカーとして製造から保守まで自社で整える点に加え、分析計測機器全体のサポート窓口がそのまま検査機器にも接続される点は、導入後の運用を考えるときに値する特徴です。

NDT-05ニコン

ニコンは、産業用のX線CT検査装置を自社の精密技術を用いて製造する企業です。公式サイトの製品ページでは、自社製マイクロフォーカスX線源(最大450kV)と幅広い装置ラインナップを強調し、樹脂成形品からアルミ鋳造品、主要構造部品の内部観察までを対象としています。X線CTは、被検体を回転させて三次元の断層像を作る装置で、複雑な内部構造の測定や欠陥検査に対応するとされています。製品群では「XT H」シリーズ等が並び、高精度な非破壊検査で航空機や自動車の信頼性を支える装置と紹介されています。日本の光学部品の精密技術を背景にしたX線源の自社製造が特徴で、X線CTの分野で国内発の選択肢として確認できる企業です。

NDT-06リガク(Rigaku)

リガクは1951年に日本で設立されたX線分析機器の企業で、X線回折やX線蛍光の分析装置から発展し、現在はX線イメージングと非破壊検査装置の製品群を公開しています。公式サイトの「X線イメージング・非破壊検査装置」のページでは、X線の透過力を利用した破壊しない検査、品質管理、故障分析の用途が示されています。X線CTの分野では、軟組織や材料の内部構造を観察する装置が並び、分析とイメージングを同じX線技術の基盤で組み立てた企業である点が特徴です。産業用途の内容は各製品ページで確認できます。

NDT-07Comet Yxlon

Comet Yxlonは、スイスのCometグループがドイツの産業用X線事業(Yxlon)と統合して形成したX線検査・CTのメーカーです。産業用X線源からX線CT検査システムまでを同じグループで提供し、鋳造、複合材料、電子部品、金属加工などの検査に対応しています。公式サイトでは、マイクロフォーカスX線源とマニュアル・自動化CTの製品群、製造現場に組み込むためのインライン検査の姿勢が示されています。X線源の自社製造と装置のコンビネーションにより、CT装置の感度や生産性などが説明されています。国内では、販売代理店を経由して導入される場合が多いため、サポート体制は導入前の確認項目です。

NDT-08富士フイルム

富士フイルムは、工業用X線フィルムとイメージングプレート(IP)、IP画像読取装置を産業用検査の事業として展開しています。公式サイトの製品ページでは、工業用X線フィルムの感度・コントラスト・鮮鋭度・粒状性の特性、使用目的と試験体に応じた使い分けが示されています。IP画像読取装置では、富士フイルム工業用X線フィルムを用いたX線やイリジウム192線源撮影時に必要な放射線照射時間を計算するツールも公開されています。RTの現場では、フィルムとデジタルの両方の技術を持つ「現場の材料」を一社で確認できる点が特徴です。また、IP画像読取装置の製品ラインナップが整えられており、RTのデジタル化を検討する段階で確認できる企業です。

NDT-09KARL DEUTSCH

KARL DEUTSCHは、1949年に設立されたドイツのWuppertalに本社を置く非破壊検査機器メーカーです。公式サイトでは、現在は3代目が経営し、Wuppertalの2つの拠点で130名の従業員が携帯・据置の検査・測定装置、プローブ、探傷剤などの化学材料を製造していると説明されています。製品は、超音波の探傷器(ECHOGRAPH)と試験システム、フェーズドアレイ装置、壁厚の測定装置、磁粉探傷(DEUTROFLUX)、浸透探傷剤(KD-CHECK)、測定や溶接試験の装置群です。検査装置と探傷剤を同じグループで提供する点が特徴です。

機器・メーカーを確認するときの視点

比較表の事実項目を出発点にしながら、実際の検討では次の確認が現場の実務と直結します。

対向被検体との適合

検査対象の材質・厚さ・形状は、どんな装置が必要かを決めます。超音波では検出可能な欠陥の向きや厚み域、X線CTでは被検体のサイズとX線の透過力が装置の選択を決めます。メーカーの適合表は事実確認の第一歩です。

資格体系との接続

機器が非破壊試験の規格や技量認定の体系(JSNDI・NDIS)とどうつながるかを確認します。NDISの規定で試験技術者の技量が認められると、機器の較正記録や結果の解釈が検査報告書として整う流れになります。資格の詳細は資格・キャリアのページで整理しています。

保守・較正・トレーサビリティ

検査装置は較正の記録が成果物の証拠力に関わります。国内での較正・修理の体制、較正試験の基準、部品の入手期間、日本語の技術資料が整っているかは、公式サイトや問い合わせでの確認が実務の基本です。

AI・DXの位置づけ

AIによる探傷判定や自動画像処理は、人的判定の実務とどう補完し合うかが論点です。公表資料には試験結果の自動判定と人が確認する二段階の構造が示される場合が多く、安易に「AIで人 Baz手が不要になる」取り扱いはできません。この論点の詳細は超音波探傷とAIで扱います。

一次情報の確認先

本サイトは非破壊検査産業を公開情報から整理したものであり、個別の検査結果・判定や安全判断に関する助言ではありません。検査方法・資格・法令の適用は基準原文・所管官庁・有資格者にご確認ください。